2007-11-06 16:49:38

教皇、サウジアラビア国王と歴史的会見


教皇ベネディクト16世は、6日、サウジアラビアのアブドッラー・ビン・アブドルアジーズ・アール・サウード国王をバチカンに迎えられた。

サウジアラビア国王がバチカンに教皇を訪問するのは今回が初めてのことで、この日の訪問は歴史的会見となった。ちなみにアブドッラー国王は皇太子時代に教皇ヨハネ・パウロ2世との出会いを持っている。また、今回の訪問に先立ち、今年9月には、同国のサウード外相がカステルガンドルフォに教皇を訪問している。

教皇とアブドッラー国王の会談は和やかな雰囲気のもとに行われ、この中では特に民族間の平和的で実りある共存を目的とした異なる文化・宗教間対話への取り組みと、平和と正義、家庭の保護など道徳・倫理観の推進のためのキリスト教・イスラム教・ユダヤ教間の協力の大切さが話題となった。

教皇はサウジアラビア国民の繁栄を祈られると共に、キリスト教徒の貢献的存在にも言及された。

また、中東情勢についての意見交換では、特にイスラエル=パレスチナをはじめ同地域を苦しめる闘争に対する正しい解決の模索の必要性が話し合われた。

国王は教皇との出会いに続き、バチカン国務長官タルチジオ・ベルトーネ枢機卿と外務局長ドミニク・マンベルティ大司教とも会談した。







All the contents on this site are copyrighted ©.