ルーマニア正教会の新総主教に、教皇、お祝いのメッセージ

教皇ベネディクト16世は、９月30日、ブカレストで行なわれたルーマニア正教会のダニエル新総主教の着座式にお祝いのメッセージをおくられた。

モルドヴァとブコヴィナのダニエル府主教は、８月末に逝去したテオクティスト総主教の後継者として、12日、新総主教に選出された。

教皇は、ダニエル総主教の着座式に教皇庁キリスト教一致推進評議会議長ウォルター・カスパー枢機卿を団長とする使節を派遣し、ご自身のメッセージを託された。

この中で、教皇は心からのお祝いと喜びを述べられ、ダニエル総主教とルーマニア正教会のためにご自身の祈りを約束された。

教皇は、変貌する現代社会と価値観の中でルーマニア正教会が同国の国民に希望を与え、若い世代に基本的な倫理観と精神性を伝えることができるように祈られると共に、キリスト者の一致のため、またヨーロッパと世界の必要に応えるために、これからもカトリック教会とのよりいっそうの協力・対話の発展を願われた。