2018-07-17 19:34:00

東アフリカ司教評議会総会開催:エチオピア・エリトリア和平に喜び


エチオピアのアディスアベバで、東アフリカ司教評議会総会が開かれている。

東アフリカ司教評議会には、エリトリア、エチオピア、ケニア、マラウイ、スーダン、南スーダン、タンザニア、ウガンダ、ザンビアの9か国の司教団が加盟している。

同評議会は、7月14日から22日まで、「神における、生き生きした違い、平等な尊厳、平和的な一致」をテーマに総会を開催。

南スーダンや、大湖沼地帯の諸国など、東アフリカで続く、異なる民族・宗教間の紛争や、それに伴う深刻な難民問題を話し合う他、同地域を脅かすテロリズムや原理主義の問題にも触れる。

この会議は、折しも、エリトリアとエチオピアの両首脳が、7月9日、1998年の国境線をめぐる紛争勃発から、20年ぶりに、戦争状態の終結と、関係正常化を盛り込んだ合意書に署名した直後に行われた。

特に総会初日の同14日には、エリトリアのイサイアス・アフウェルキ大統領による、エチオピアの首都アディスアベバへの歴史的訪問が行われた。

この訪問は、同8日と9日、「平和友好共同宣言」調印のために、エチオピアのアビー・アハメド首相が、エリトリアの首都アスマラを公式訪問したことへの返礼として行われたもの。

アディスアベバ大司教のベランネエスス・デメルー・ソラフィエル枢機卿は、この総会の開催が歴史的な出来事と重なったことを「驚くと共に、神に感謝したい」と述べた。

同枢機卿は、東アフリカ司教評議会が、両国の和平実現に向けて、9か月前、エリトリアに特別使節を派遣したことなどに言及しつつ、両国民の和解と平和の始まりに大きな喜びを表した。

また、同枢機卿は、南スーダンも、エリトリアとエチオピアのように、一刻も早く平和を見出せるようにと希望した。

長く待った平和への期待は強く、エリトリアの司教評議会も、7月8日から8月6日までを、平和のための祈りの期間とするよう、信徒らに宛てた書簡を発表した。

 








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