2018-07-06 14:20:00

回勅「ラウダート・シ」から3年、バチカンで国際会議


教皇フランシスコの環境保護をテーマにした回勅「ラウダート・シ」の発表から3年を記念し、バチカンで国際会議が開催された。

教皇フランシスコは、2013年6月発表の「ルーメン・フィディ(邦題:信仰の光)」に次いで、2015年6月に2番目の回勅「ラウダート・シ」を発表。

アッシジの聖フランシスコの「太陽の賛歌」の中の言葉「ラウダート・シ、ミ・シニョーレ」(「わたしの主よ、あなたは称えられますように」の意)から表題を採ったこの回勅で、教皇は、人類共通の家である地球の叫びに耳を傾け、その美しさを守るために、わたしたちの考え方や生き方を変えるよう、「環境的回心」を呼びかけられた。

同回勅公布から3年を迎え、7月5日と6日の両日、バチカンのシノドスホールで、国際会議「わたしたちの共通の家と地球上の未来の生活を守る」が行われた。

教皇は、6日、会議参加者への挨拶で、消費と無駄遣いによる環境の悪化のリズムは、もはや持続不可能な状態にあると憂慮を表され、未来の世代に荒廃し汚染された地球を残さないためにも、統合的エコロジーを考慮した組織化された具体的な行動が必要と強調された。

今年12月にポーランドのカトヴィツェで開かれる国連気候変動枠組条約第24回締約国会議(COP24)を、教皇は2015年のパリ協定によってしるされたプロセスを歩む上での大きな道しるべとして提示。

気候変動の危機をこれ以上悪化させないために、各国政府は、パリ協定で引き受けた目標を順守するよう努力しなければならないと述べられた。

人々が環境問題に真摯に対応するためには、もっと深いレベルでの改革、すなわち心の回心が必要と教皇は指摘。

環境問題への挑戦の第一線にある人々として、若者、そして先住民を挙げながら、今後バチカンで行われる若者テーマのシノドス、またアマゾン地域のためのシノドスにおいても、エコロジー問題は重要なテーマとなるだろうと話された。








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