2018-05-14 11:37:00

主の昇天:教皇「天に目を向け、教会の宣教の始まりを思い出す」


教皇フランシスコは、バチカンで5月13日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

祈りの前の説教で、教皇は、この日イタリアをはじめ多くの国のカトリック教会で「主の昇天」が祝われたことに言及。

「主の昇天」は、栄光を受けたイエスが神の右の座に着く「天」にわたしたちの眼差しを向けさせると同時に、「教会の宣教」の始まりを思い出させるものと話された。

復活したイエスは、天に昇る前に「全世界に行って、すべての造られたものに福音を述べ伝えなさい」(マルコ16,15)と弟子たちに使命を託された。

偉大な知識に恵まれているわけではない、素朴な人々からなるこの小さな一団に託された使命は、あまりにも大胆なものであり、ただ神だけがこの計画を実現させるための力を弟子たちにお与えになることができる、と教皇は説かれた。

実際、イエスは「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける」(使徒言行録1,8)と、弟子たちの宣教が聖霊によって支えられることを保証し、ユダヤとサマリアの全土はもとより、地の果てに至るまで、ご自身を証しするようにと命じられたことを指摘された。

こうして始まった弟子たちの布教は、やがて後継者らへと受け継がれ、イエスが使徒たちに託した使命は、世紀を経て、今日もなお続いていると教皇は強調。

わたしたちの間にイエスが新しい形で現存されるようになった今、主の昇天は、わたしたちがイエスと出会い、イエスを他の人々に証しすることができるよう、そのための目と心を持つようにと招いていると話された。

教皇は、集いの後半、巡礼者たちへの挨拶で、この日、カトリック教会の「世界広報の日」が記念された(注:日本の教会では、5月6日に記念された)ことを紹介。

「フェイクニュースと平和的ジャーナリズム」をテーマとした今年、教皇は特にジャーナリストをはじめとするメディア関係者に、ニュースの真理を追求し、正しく平和的な社会に貢献することを願われた。

 

 

 

 








All the contents on this site are copyrighted ©.