2018-04-23 11:26:00

教皇「良い羊飼い、イエスとの生きた関係を築こう」


教皇フランシスコは、バチカンで4月22日、日曜正午の祈りの集いを持たれた。

「良い牧者の主日」といわれ、「世界召命祈願日」を記念する復活節第4主日、教皇はこの日の聖書朗読箇所を取り上げながら、「復活の主の弟子たち」としてのキリスト者のアイデンティティーを考察された。

使徒言行録(4,8-12)で、ペトロは足の不自由な人に癒しを行なったが、その人が癒されたのはイエス・キリストの名によるものであり、「わたしたちが救われるべき名は、天下にこの名のほか、人間には与えられていない」と宣言する。

癒されたこの人は、わたしたち一人ひとりの中に、またわたしたちの共同体の中にいると教皇は述べ、復活された主の手に信頼をもって自分を委ねるならば、誰もが、野心・怠惰・高慢などの、様々な形の霊的な弱さから癒されることができると語られた。

では、その癒してくださるキリストとは誰なのか。教皇はその答えを「わたしは良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる」(ヨハネ10,11)というイエスの言葉の中に示された。

イエスは羊のために命を捨てる羊飼いであり、「あなたの命はわたしにとってこれほどにも大切であるために、あなたを救うためにわたしのすべてを与えよう」とわたしたち一人ひとりに言い、ご自分の命を与えてくださる方であると教皇は説かれた。

次に、キリストに癒されるための条件とは何なのか。これについて教皇は「わたしは良い羊飼いである。わたしは自分の羊を知っており、羊もわたしを知っている。それは、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じである」(ヨハネ10,14-15)というイエスの言葉を引用。

御父とイエスとの親密な愛に満ちた絆を反映する、イエスとわたしたちとの個人的な生きた関係を築く必要を指摘された。

わたしたちは、イエスに自分の心を深く知ってもらうと同時に、自分たちもイエスと出会い、イエスを知るように招かれていると述べた教皇は、その出会いによってわたしたちは自分のことだけしか考えない態度を捨て、キリストに従い、広い世界に開いた新しい道を歩むようになると話された。

「世界召命祈願日」を記念したこの日、教皇は午前中バチカンで司祭の叙階式を行われた。この正午の祈りの集いで、教皇は叙階された新司祭の代表4人と共に、バチカン宮殿の窓から、信者らに祝福をおくられた。

 

 








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