ローマ郊外アリッチャで、教皇フランシスコとバチカンの高位聖職者らの四旬節黙想会が続いている。
アリッチャにある聖パウロ修道会の黙想の家、「カーサ・ディヴィン・マエストロ」で、2月18日(日)午後から始まった黙想会は、ポルトガル出身のジョゼ・トレンティーノ・デメンドンサ神父の指導の下、23日(金)まで行なわれる。
黙想会中の日々は、朝のミサに始まり、午前と午後に一回ずつデメンドンサ神父による講話、夕方には晩課、黙想、聖体礼拝が行なわれる。
21日(水)、教皇は黙想会に参加中のため、バチカンでの一般謁見は開催されなかった。
同日午前、デメンドンサ神父は、「世界中の涙をご自分のもとに集めるイエス」をテーマに黙想のための講話を持った。
デメンドンサ神父は、ルカ福音書中に登場する、年齢も立場も異なる様々な女性たちの存在に注目。
言葉ではなく、涙や態度で人生の苦しみや喜び、慰めと救いへの希望を表現する福音書の女性たちから、イエスへの信仰と奉仕を学ぶよう招いた。
涙は死への欲求ではなく、むしろ生きることへの渇きであり、涙はそのメッセージを受け取ってくれる相手を常に必要としていると同神父は指摘。
また、涙はわたしたちの人生の喜びや悲しみの歴史、履歴書であるとも話した。
神はわたしたちが人生の中で流した涙、また流せなかった涙をすべてご存知であり、これら全部の涙を集め、祈りとして受け入れられる、イエスの前で涙を流した女性たちのように、わたしたちも神を信頼し、その前で涙を隠してはならないと説いた。
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