教皇フランシスコは、メルキト・ギリシャ典礼カトリック教会の司教団に励ましをおくられた。
メルキト・ギリシャ典礼カトリック教会の信者は、中東地域、特にシリアからレバノンにかけて多く、このほか世界の諸地域にディアスポラによる共同体がある。
同典礼の司教らは、レバノンで開催された総会の後、バチカンを訪れ、教皇との出会いやミサによってローマとの絆を新たにした。
2月12日、司教団はバチカン宮殿に教皇を訪問。
教皇は司教らへの言葉で、シリアと中東全土で人々に貴重な奉仕を続けるメルキト・ギリシャ典礼カトリック教会のために祈ると共に、よりよい生活を求めて世界各地に離散した信者らとその司牧者たちを思い起こされた。
教皇は、同教会の司教・司祭たちが自らの生き方を通して信仰を証しし、信者たちが教会の古い歴史が刻まれた土地に残ることができるよう、励まして欲しいと願われた。
2月23日に「平和のための特別な祈りと断食の日」が行なわれることに言及しながら、教皇はここ数年筆舌に尽くしがたい苦しみを体験したシリアのために祈ることを約束された。
この集いの翌日、13日朝、教皇はバチカンのサンタ・マルタ館の礼拝堂で、メルキト・ギリシャ典礼カトリック教会のユーセフ・アブシ・アンティオキア総大司教とミサを共同司式された。
ユーセフ・アブシ総大司教(71)は、シリア・ダマスカスの出身。2017年6月、メルキト・ギリシャ典礼カトリック教会のシノドスで、アンティオキアとエルサレム、東方全土における総大司教に選出された。
教皇はこのミサの意味について、一つの非常に古い教会の父としてローマを訪れたユーセフ総大司教が、ペトロ、すなわちローマ教皇を抱擁し、教皇との一致を表すためのものと説明された。
メルキト・ギリシャ典礼カトリック教会の豊かな伝統、神学、典礼に触れると共に、中東で今、迫害に苦しんでいる同教会の信者たちに思いを寄せられた教皇は、このミサをこれらの兄弟たちのために捧げられた。
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