2017-11-03 15:22:00

この一年に亡くなった枢機卿・司教らの追悼ミサ、バチカンで


教皇フランシスコは、この一年に亡くなった枢機卿・司教らの追悼ミサをとり行われた。

カトリック教会の伝統で「死者の月」とされる11月、毎年バチカンで、1年の間に亡くなった枢機卿・司教らの冥福を祈るミサが、教皇によって司式される。

このミサは、16世紀からバチカン宮殿内の教皇の礼拝堂で行なわれてきたが、福者パウロ6世の時代にはシスティーナ礼拝堂で、聖ヨハネ・パウロ2世時代の1986年から、聖ペトロ大聖堂奥の「司教座の祭壇」で捧げられてきた。

11月3日に捧げられた今年のミサの中で、昨年秋から1年間に帰天した世界各国の14人の枢機卿と、137人の司教が追悼された。

ミサの説教で教皇は、「わたしは、天から降って来た生きたパンである。このパンを食べるならば、その人は永遠に生きる」(ヨハネ6,51)というイエスの言葉を引用。

「イエスは、御父から託された人々、また罪の隷属のうちに死んだ人たちを救うために、死を引き受けられ、わたしたちの兄弟として、死に至るまでわたしたちと同じ条件を分かち合われました」「イエスの愛は死のくびきを絶ち切り、わたしたちに命の扉を開きました」と話された。

「イエスの聖体に養われ、イエスの忠実な愛のもとに一致しましょう。イエスの忠実な愛は、悪や苦しみや死に対する、善の完全な勝利の希望をもたらしてくれます」と述べた教皇は、「キリストの神的な愛の絆の力において、わたしたちは死者たちとの交わりが単なる望みや想像ではなく、真に実現することを知っているのです」と語られた。

教皇は、亡くなった枢機卿と司教らを思い起こし、福音と教会へのその寛大な奉仕を感謝された。

「希望はわたしたちを欺くことがありません」(ローマ5,5)。

使徒聖パウロのこの言葉を繰り返された教皇は、「神は忠実な方であり、神の中に置かれたわたしたちの希望は、決して無駄ではありません」と強調された。

 








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