2017-10-01 15:50:00

教皇、イタリア・チェゼーナを訪問「共通善のために働き、受容性ある社会を」


教皇フランシスコは、10月1日、北イタリア・エミリア=ロマーニャ州の2都市、チェゼーナとボローニャを司牧訪問された。

この朝、教皇はまずフォルリ=チェゼーナ県の県都チェゼーナを訪問された。

チェゼーナは紀元前に遡る古い歴史を持ち、中世、ルネッサンス、そしてそれに続く時代の建造物が調和をなす都市である。

また、チェゼーナは、2人の教皇、ピオ6世(ジョヴァンニ・アンジェロ・ブラスキ1717-1799、教皇在位1775-1799)、ピオ7世(ジョルジョ・バルナバ・ルイジ・キアラモンティ1742-1823、教皇在位1800-1823)の出身地である。

今回の教皇の訪問は、特にピオ6世の生誕300年を機に行われた。

チェゼーナ中心部のポポロ広場で、教皇は行政関係者および市民に挨拶をおくられた。

教皇は、「ポポロ(市民)」の名が示すように、この広場が市民の出会いと交易の場であったことを思い起こしつつ、今日も個人の夢と共同体の理想を調和させながら、皆が一緒に共通善のために働き、よい行政をもって、美しく、健全で、受容性のある社会を築いて欲しいと願われた。

共通善を推進するために、皆の声を聴く必要を説く教皇は、特に未来を築く力である若者に、また人生の英知を持つお年寄りに、耳を傾けるよう助言された。

続いて、教皇は司教座大聖堂で、司祭、修道者、信徒代表らとの出会いを持たれた。

この集いで教皇は、特に若者の司牧をテーマに講話を行われた。

教皇は、若者たちの善や美、真の自由と正義に向かう態度、彼らの持つ大きな素質を大切にした司牧を目指し、自己中心的な文化に影響されがちな若者たちを助け、連帯の精神に目覚めさせて欲しいと希望。

若者たちが主から与えられた贈り物を発見できるよう導き、今日の世の中の大きな挑戦にひるむことがないように力づけることが必要と語られた。

この後、教皇は第二の訪問先である、エミリア=ロマーニャ州の州都ボローニャへと向かわれた。

 








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