2017-09-07 18:30:00

教皇、コロンビアの各界要人との出会い


コロンビアを訪問した教皇フランシスコは、9月7日、サントス大統領をはじめ、同国の各界要人と会見された。

教皇は、現地時間9月6日午後、コロンビアの首都ボゴタに到着。訪問2日目、7日午前、騎馬衛兵らの先導のもと、市中心部の大統領官邸へ向かわれた。

官邸前の広場で行われた式典で、教皇はコロンビアの政治・経済・文化・宗教等の各界代表者と、同国駐在の外交団らに挨拶をおくられた。

教皇は、これまでコロンビアを訪れた福者パウロ6世、聖ヨハネ・パウロ2世のように、ご自分もまた同国の兄弟たちと信仰と希望を分かち合うためにやって来たと述べられた。

そして、ただ信仰と希望があってこそ、すべてのコロンビア国民の祖国と家としての、国家建設の歩みにおける多くの困難を乗り越えることができると話された。

ここ数十年、コロンビアが続けてきた武力闘争終結と和解に向けた努力を教皇は評価され、特に最近の和平への歩みの進展に大きな期待を表明。

平和の追求とは、常に休み無く続く課題であり、すべての人の努力を必要とするものと説かれた。

また、平和構築には国全体の一致が不可欠であり、そのためには平和的共存を目指す出会いの文化を推進し、人間の尊厳と共通善を中心に据えた政治・社会・経済を築くことが大切と話された。

教皇は、コロンビア国民が、復讐や短期的利益の追求へのあらゆる誘惑を退け、平和と和解への歩みを続け、他の人々を認め、傷を癒し、橋をかけ、互いに助け合うことを願われた。

特に、社会の中で疎外された人々、少数派の人々、弱く、搾取された人々そ存在を見つめ、女性たちの才能、様々な課題におけるその母としての役割を価値付けていくことを希望された。

「それにもかかわらず、抑圧と、強奪、放棄を前に、わたしたちの答えは生である」というガブリエル・ガルシア=マルケスの言葉を引用しつつ、憎しみと暴力が唯一つの命を犠牲にすることのない社会の構築を励まされた。








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