教皇フランシスコは、8月31日、ユダヤ教指導者の使節を迎えられた。
この日、バチカンを訪れたのは、ヨーロッパ・ラビ協議会、アメリカ・ラビ評議会、そして教皇庁ユダヤ教宗教関係委員会との対話を行う、イスラエルのグランド・ラビ委員会によって構成された使節。
教皇はユダヤ教指導者への挨拶で、第2バチカン公会議の公文書「キリスト教以外の諸宗教に対する教会の態度についての宣言」以来始まったカトリック教会とユダヤ教との「共通の歩み」を前向きに評価。
この数十年の歩み寄りと実りある対話によって、相互理解を高め、友好を深めることができたと述べられた。
また、それぞれの神学の大きな違いを認めつつも、使節から手渡された文書「エルサレムとローマの間で」において、カトリック信者らが、平和と社会正義、安全を享受できるより良い世界の追求のためのパートナー、友人、兄弟と呼ばれていることに、未来に向けた協力の意志を確認された。
同様に、同文書が説く、宗教は戦争や強制、社会的圧力ではなく、道徳的態度や宗教教育を通して、その霊的影響を及ぼすべきと言う意見にも、教皇は賛同を表された。
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