2017-07-19 16:18:00

エルサレムと一神教をテーマとしたフォーラム開催


「エルサレムと一神教」をテーマとしたフォーラムが、7月19日から、教皇庁立ノートルダム・オブ・エルサレム研究センターで開催された。

「エルサレムと一神教:シンボル、態度、現実生活」と題されたこのフォーラムは、ローマ・ヨーロッパ大学の主催によるもので、ユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒にとってエルサレムとは何か、その価値・役割をそれぞれのアイデンティティーにおいて考えながら、より平和的な共存のために、異なるビジョンの出会いを通して橋を築くことを目的としている。

この会議には、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から、それぞれ宗教関係者や研究者が参加した。

このフォーラムについて、聖地におけるキリスト教巡礼地の管理責任者、フランシスコ会のフランチェスコ・パットン神父は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教が、それぞれの歴史とゆかりの場所を持つエルサレムの歴史的・文化的複雑さを指摘。

ユダヤ教にとっての神殿の丘は、イスラム教にとってのモスクの丘でもあり、一方でキリスト教にとってエルサレムは特に聖墳墓やカルワリオを意味するように、それぞれの共同体の歴史をある意味で共有し、この都市とその文化に対する独占的考えから抜け出すことが必要とされていると話した。

自身のアイデンティティーと繋がる自分の共同体の文化を知ることは当然重要であるが、少しずつ他の文化とアイデンティティーを知っていくことも大切とパットン神父は述べ、異なるアイデンティー間のこの相互の働きなしでは、誠実な対話は実現できないと語った。

 








All the contents on this site are copyrighted ©.