2017-06-19 13:14:00

コルプス・ドミニ:教皇「聖体は、神の愛を思い起こす秘跡」


教皇フランシスコは、6月18日(日)、「キリストの聖体(コルプス・ドミニ)」を祝う伝統の宗教行事をとり行われた。

「キリストの聖体」の祝日は、「パンとぶどう酒の形色の下に復活して今も生きるイエス・キリストの現存」を称え、「聖体拝領において信者の霊的食物として与えられるキリストの御体と御血」を賛美する。

バチカンの典礼暦において、「キリストの聖体」の祭日は、「三位一体の主日」の直後の木曜日(今年は6月15日)に記念される。

一方、イタリアはじめ多くの国では、「キリストの聖体」は「三位一体の主日」の一週間後の日曜日に祝われる。

教皇は今年の「キリストの聖体」の宗教行事を、イタリアのカトリック教会の典礼暦に合わせ、この日曜日に行われた。これによって、教皇はより多くの信者がキリストの聖体を祝う行事に参加することを望まれた。

18日夕方、ローマ教区の司教座聖堂である、ラテランの聖ヨハネ大聖堂の広場で、教皇はミサを捧げられた。

ミサの説教で教皇は、「聖体は神の最高の贈り物」であり、「わたしたちに対する神の愛の、真に触れることのできる、記憶の秘跡」と説かれた。

わたしたちの目まぐるしい生活の中で、多くの人々や物事は過ぎ去り、ページは次々にめくられていくが、そこでは目新しいことに貪欲であっても、得られる思い出は少ないと教皇は指摘。

 こうしてわたしたちの外的な生活は断片的になり、内的生活は怠惰になると話された。

 教皇は、これに対して「キリストの聖体」の祭日は、この断片的な生活に、力と慰めを与えてくれると強調。

 キリストはパンという謙遜な食べ物になって、わたしたちを訪ね、その愛をもって、めまぐるしさによって壊された記憶を癒し、神の愛を思い出させることで力と支えを与えてくれると語られた。

ミサに続き、聖ヨハネ大聖堂から、聖マリア大聖堂に向かって、聖体行列が行われた。

 この行列では、十字架を先頭に、伝統衣装に身を包み、大きな旗やのぼりを掲げた信心会の会員や、聖職者、修道者、初聖体の子どもたちが続いた。行列の中心には、大きなバルダッキーノ(天蓋)に覆われた聖体顕示台が、人々に運ばれながらゆっくりと進み、その後を無数の信者たちが従っていった。

 参加者らは聖歌に声を合わせ、イエスが聖体を制定した最後の晩餐や、イエスのパンの奇跡の場面など、聖体についての観想を促す福音書の朗読に耳を傾けつつ、聖マリア大聖堂が建つエスクィリーノの丘へと、メルラーナ通りを上がっていった。

 行列の到着した聖マリア大聖堂前では、教皇による聖体降福式が行われた。

 聖体礼拝と、聖体の賛歌「タントゥム・エルゴ」に続き、教皇は聖体顕示台を高く掲げて、正面に、そして左右に十字を切り、広がる会衆を祝福された。

 








All the contents on this site are copyrighted ©.