5月28日 主の昇天の祝日にあたったこの日の正午レジナ・チェリの祈りに際して、教皇は2日前にエジプト、月曜日にイギリスのマンチェスターで起こったテロ事件に触れ、犠牲者たちの冥福を祈るとともにテロ行為を厳しく非難しテロリストたちに心からの回心を呼びかけた。
教皇は次のように話された。
「兄弟姉妹の皆さん、エジプトおよびイギリスでの卑劣なテロ行為の犠牲者たちのためにわたしは大変心痛めています。かれらの冥福を祈るとともにそのご家族たちに心からの祈りをもって同伴いたします。テロリストたちに声を大きくして叫びたい、人間的な心を取り戻し回心するように。
エジプトでのイスラム・テロの犠牲者コプト教徒たちの中には子供たちもその中におりました。彼らは巡礼地に祈りに行く途中だったのです。かれらは皆キリストへの信仰を捨てることを強要されましたが、それを拒否し、キリストへの信仰のために殺害されました。まさしく信仰の証人たち、殉教者です。主がその永遠の平安の中に受け入れてくださいますように。そして全能の神がテロリストたちの心を回心へと導いてくださいますように。
イギリスのマンチェスターでも多くの若者たちがコンサートの最中、恐ろしいテロ行為の犠牲となりました。かれらの冥福を祈るとともにその家族や友人たちのそばにわたしはとどまります。
今日は復活祭から40日目の主の昇天を祝います。キリストの受難と復活という大事件を体験した後も使徒たちの中にはまだ疑いを抱く者たちがいたと福音書は伝えております。
キリストは天の御父のもとに昇る前にかれらに重大な使命を託します。全世界に行ってキリストの福音を述べ伝えるという使命です。その実現のためにキリストはさらにより大きな保証も弟子たちに与えます。昇天後、肉眼では見えなくなったキリストは信じるすべての人々とともに世の終わりまでとどまることを約束します。
このキリストの現存、いつも私たちとともにいてくださるという事実、その確信がいかなる状況の中にあるキリスト者にとっても大きな支えであり力です。そして同時に困難における慰め、弱さにおける力なのです。:
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