2017-04-15 16:20:00

聖金曜日:バチカンで主の受難の儀式、イエスの死を思い、十字架を崇敬


4月15日、キリストの十字架上での死を記念する「聖金曜日」、教皇フランシスコは「主の受難の儀式」をとり行われた。

同日夕方、バチカンの聖ペトロ大聖堂で行われた「主の受難の儀式」で、冒頭、教皇は祭壇前の床に伏し祈り、会衆もひざまずいて沈黙のうちに祈った。

み言葉の祭儀では、ヨハネ福音書から、イエスの受難の場面(18,1-19,42)が朗読された。

裏切りを受け逮捕され、縛られて連行されるイエス、イエスの弟子だったことを人々の前で重ねて否定するペトロ、ピラトから尋問され、「わたしの国はこの世には属していない」「わたしは真理に付いて証しするために生まれ、そのためにこの世に来た」というイエスと、「真理とは何か」と問うピラト、「見よ、この男だ」と引き出されたイエスに「十字架につけろ」と叫ぶ人々、死刑の判決を受け、自ら十字架を背負いゴルゴタへ向かい、十字架につけられるイエス、十字架の上から、母マリアと弟子ヨハネにそれぞれの存在を託し、やがて「成し遂げられた」と言い息を引き取るイエスの最期を、参列者らは観想した。

教皇付説教師ラニエーレ・カンタラメッサ神父の説教に続いて、聖金曜日の祈りと、十字架の崇敬が行なわれた。

十字架を掲げた助祭は、祭壇に向かって歩みつつ、3度立ち止まり、そのたびに十字架を会衆に高く顕示した。

十字架を迎えた教皇は、十字架上のイエスに接吻され、この後枢機卿や司教、そして司祭、修道者、信徒の代表が十字架を崇敬した。

最後に、教皇は再び会衆を前に十字架を示しつつ、沈黙の祈りを捧げられた。

聖体拝領の後、会衆は静かに解散した。








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