教皇フランシスコは、今年4月2日、北イタリアのカルピ教区を司牧訪問される。
カルピは、イタリアのエミリア=ロマーニャ州・モデナ県の都市。カトリック教会のカルピ教区は、同市を中心にモデナ県北部・西部に広がる。
教皇は同教区への訪問で、カルピとミランドラの2都市を訪れる。両市とも2012年5月のイタリア北部地震で大きな被害を受け、現在も復興の途上にある。
28人の犠牲者を出したこの地震発生から翌月の2012年6月、前教皇ベネディクト16世は被災者を見舞うためにカルピ教区を訪れている。教皇フランシスコのこのたびの訪問は、地震から5年後の状況を知り、続く復興に向け、信者らに励ましを与えることを目的としている。
カルピ教区のフランチェスコ・カヴィナ司教によれば、被災から5年経った現在、カルピ周辺では市民生活に必要な設備は復興がほぼ完了しつつあり、これからの課題は教会や歴史建造物などの文化財の修復だという。中でも、カルピの司教座聖堂は教皇フランシスコの訪問を一週間後に控えた3月25日にようやく再び開かれる状況という。
これに対して、教区北部のミランドラとその一帯は、地震発生時の傷跡がまだ色濃く残っており、教皇の訪問による励ましを特に必要とする地域だと話した。
4月2日、教皇は午前にカルピの大聖堂でミサをとり行い、午後、カルピの神学校で地元教会関係者との出会いを持たれる。そして、夕方ミランドラに入られ、地震被災者らを励まし、犠牲者の追悼モニュメントに献花される予定。
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