2017-01-27 16:00:00

教皇「殉教者らは、わたしたちを一致へと励ます」カトリックと正教会の神学対話委員会に


教皇フランシスコは、1月27日、カトリック教会と正教会による神学対話国際合同委員会のメンバーとお会いになった。

関係者への挨拶で教皇は、2003年に設立された同委員会の会合が、14回目を迎えたことを喜ばれた。

同委員会では昨年より秘跡の本質をめぐる研究を開始し、まず「洗礼」をテーマとした考察を行なったが、教皇は、まさに洗礼こそ、キリスト者の一致の基礎にほかならないと話された。

また、今回の会合では、「聖体」の秘跡について、歴史的・神学的・教会学的視点から考察が行われた。教皇は神学対話を励まされつつ、こうした対話が教会間の完全な一致への歩みに寄与することに期待を表された。

同委員会に参加する多くの教会が、現在、過激な原理主義者らによる暴力を目の当たりにしていることを教皇は憂慮。

そして、毎日人々の苦しみに寄添い、和解の種を蒔き、平和が主からもたらされることを説きながら辛抱強く希望を育てているこれらの教会に、連帯を表された。

「一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しむ」(1コリント12,26)と聖パウロが記すように、皆さんの苦しみはわたしたちの苦しみですと教皇は話された。

わたしたちの殉教者と聖人の取次ぎと模範が、キリスト教共同体にとっての強い支えであるようにと願われた教皇は、暴力が暴力を生み、暴力が死を呼ぶ場所で、わたしたちはそれに福音をもって答えたいと述べられた。

信者たちの命の犠牲は、様々なことで分裂しがちなキリスト者間に、何度も一致をもたらしてきたと教皇は話し、殉教者たちはその犠牲をもって、わたしたちに完全な一致への歩みを励ましていると説かれた。

教皇と関係者らは、それぞれの言語で共に「主の祈り」を唱えた。








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