2016-09-01 13:59:00

教皇、人間の統合的発展に奉仕する新組織を創設


教皇フランシスコは、教皇庁に人間の統合的発展への奉仕を目的とする新組織を創設された。

8月31日、教皇は自発教令の形をもった使徒的書簡「ウマナム・プログレッシオネム」を発表。これを通して、「人間の統合的発展に奉仕するための省(仮訳)」を設立することを明らかにされた。

「教会は、その本質と活動において、福音の光に照らされた人間の統合的発展を推進するよう招かれている」と教皇は書簡の冒頭で述べながら、これらの発展は正義、平和、環境保護といった計り知れない善を大切にすることを通して実現すると記している。

医療や支援事業も含め、教皇庁におけるこれらの分野に携わる組織の適合化を図るために、教皇は人間の統合的発展に奉仕するための省を設立。これをもって、特に移民、貧しい人々、病者、疎外された人々、紛争の被害者、自然災害の被災者、受刑者、失業者、あらゆる形の隷属や拷問の被害者らの問題に対応することを望んでおられる。

教皇は、独自の規約を備えたこの新しい省を同書簡の日付(8月17日)をもって「試験的に」認可するとし、これに伴い、教皇庁の正義と平和評議会、開発援助促進評議会、移住・移動者司牧評議会、保健従事者評議会を、2017年1月1日より、この省の下に一つに合併する旨を示された。

この合併の日付をもって、上記の評議会はその役割を終了し、廃止となる。

 

 








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