2016-08-24 18:06:00

教皇、イタリアの地震被災者のために信者たちと祈る、一般謁見


教皇フランシスコは、8月24日の一般謁見で、イタリア中部地震の被災者のために祈られた。

24日未明イタリア・ラツィオ州北東を震源として起きたこの地震は、同州はじめ、ウンブリア、マルケ・アブルッツォの各州に広い範囲で強い揺れを記録した。震源地周辺では、多くの死傷者・不明者、建造物への被害が報告され、被災した各地では、現在も懸命な捜索・救出作業が続いている。

教皇はこの日、バチカンでの一般謁見で、通常のカテケーシス(教会の教えの解説)を行なわず、イタリア中部地震の被災者たちを思い、信者たちとロザリオの祈りを唱えられた。

教皇は謁見中、次のように話された。

「いつくしみの聖年中のカテケーシスとして、イエスの人々への寄添いをテーマに、今日の講話を準備しましたが、イタリア中部を襲った地震のニュースを前に、わたしの大きな悲しみと、被災地のすべての人々への連帯を示さずにはいられません。

この地震ではいくつかの町全体が破壊され、多くの死傷者を出しました。被災地のすべての市民、家族を亡くした遺族の方々、余震に怯える人々にわたしも寄添いたいと思います。

アマトリーチェ市の市長の『町はもう存在しない』という言葉、犠牲者の中に多くの子どもたちがいたことを聞くと、本当に深く悲しまずにはいられません。

アックームリ、アマトリーチェの町をはじめ、リエーティとアスコリ・ピチェーノの教区、そして、ラツィオ、ウンブリア、マルケ州などにおける被災地のすべての人に、祈りを約束したいと思います。

そして、この試練の時に、教会はその母としての愛をもって、皆さんを慰め、抱擁していることをお伝えしたいと思います。ここバチカンの広場にいるわたしたちも皆さんを抱擁しています。

被災者の救助にあたっている救急部隊の隊員、ボランティアの人々に感謝すると共に、人間の苦しみを前に常に心を動かされた主イエスが、これら被災者の方々の悲しみを慰め、平安を与えてくださるように、聖母の取次ぎを皆で共に祈りましょう。

イエスと共に人々に連帯しましょう。

今日のカテケーシスは来週に行うことにしましょう。皆さんと一緒に、ここでロザリオの祈りの『苦しみの玄義』を唱えましょう。」








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