2016-08-03 19:14:00

ポーランド司牧訪問を振り返る、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで8月3日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

7月中休止していた教皇の一般謁見は、今月に入り通常通り再開された。

ローマは連日の強い日差しの下、高い気温が続いている。8月最初の謁見は、暑さを避けて、パウロ6世ホールで開催された。

謁見中の講話で、教皇は先日終了したばかりのポーランド司牧訪問について報告された。

教皇は、7月27日から31日まで、「第31回世界青年の日(ワールドユースデー)クラクフ大会」参加のためポーランドを訪れていた。

東欧の「鉄のカーテン」崩壊後から間もない1991年、ポーランドのチェンストホヴァで行われた世界青年の日大会から経過した25年を教皇は回想。

この間、ポーランド、ヨーロッパ、世界は変化したが、聖ヨハネ・パウロ2世が創始した世界青年の日は、新しい若者たちが時代から時代へと引き継ぐ巡礼となって、今日の世界の挑戦に兄弟愛をもって答える一つの預言的なしるしとなったと話された。

また、ポーランド滞在中、教皇はチェンストホヴァの聖母巡礼聖堂と、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を訪問された。

チェンストホヴァの聖母の眼差しの下にポーランド国民の精神性を感じたと述べた教皇は、十字架のキリストと固く結ばれて歩み、試練の中にも希望を保つ同国の人々の忠実な信仰を称えられた。

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所では、その大きな沈黙の中にそこにいたすべての人々の魂の声を聴き、神の憐れみといつくしみを感じたと話された。

そして、その沈黙の中ですべての暴力と戦争の犠牲者のために祈りながら、今日と未来への警告と責任としての記憶の価値を非常に強く感じたと語られた。

今日も世界の至るところで残酷さや、苦しみ、戦争、憎しみが広がっていると話された教皇は、神に平和を絶えず祈り続ける必要を信者らに呼びかけられた。

 

 

 








All the contents on this site are copyrighted ©.