教皇フランシスコは、7月5日、国際カリタスによるシリアの平和のためのキャンペーンにビデオメッセージをおくられた。
カトリック教会の援助組織であるカリタスは、シリア内戦による難民への様々な支援を行なっている。
メッセージの中で教皇は、5年目に入ったシリアの内戦が、同国の国民に表現しがたいほどの苦しみをもたらしていることに悲しみを表され、戦火のもとに生きる人々、住み慣れた場所を追われて他の地域や国々に逃げざるを得ない人々に思いを向けられた。
市民の苦しみの一方で、大量の資金が武器に費やされていることに教皇は言及。平和を説く国々の間には、武器を供給している国もあり、右手で人を慰めながら、左手で人を打つ人をどうして信用することができるだろうかと話された、
この「いつくしみの聖年」に、無関心に打ち勝ち、シリアの平和を力強く唱えようと、教皇は若者をはじめすべての人に呼びかけ、「シリアの平和は可能です」と繰り返された。
教皇は、シリアの平和のためにグループや小教区で祈りの機会を設け、平和と、一致、希望のメッセージを広めて欲しいと希望された。
また、祈りに加えて、平和の業が必要と説く教皇は、和平のために働く人々に誠実な合意を目指すよう励ますと共に、人道支援を可能にする努力を願われた。
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