2016-06-08 16:57:00

水曜一般謁見: 教皇フランシスコ「カナの婚宴のエピソードは神の限りない憐れみ,愛のしるし」


6月8日水曜恒例教皇一般謁見の席上、全世界から集まった2万人以上の巡礼者たちが教皇の語る言葉に熱心に耳を傾けた。

教皇フランシスコは福音書に語られるカナの婚宴のエピソードを解説しながら、カナの婚宴の出来事は単にキリストの奇跡を語るだけではなくキリストの救いのみ業の神秘とキリストの教会への愛そしてキリスト者に託された使命について教えているのだと次のように語った。


「親愛なる兄弟姉妹の皆さん、

今わたしたちはカナの婚宴のエピソードに耳を傾けました。大変豊かな教えを含むエピソードです。単に水を葡萄酒に替えたという奇跡だけではな、この奇跡を通して神と神の民の間に結ばれる新しい愛の契約について語っています。

わたしたちの信仰の基盤には何があるのでしょうか。そこにはキリストがわたしたちをご自分に深く一致させてくれるキリストの愛と慈しみの業があるのです。キリスト教生活とはキリストのこの愛に答えることにほかなりません。神と人間は、あたかも旧約聖書の雅歌の中でうたわれている愛し合うもの同士が出会い求め合い愛し合うように出会い愛し合うのです。

宴会には葡萄酒がつき物のように、.愛の宴に喜びが欠けることは出来ません。

水は生きていく上で必要不可欠なものです。しかし、葡萄酒は宴会の豊かさとお祝いの喜びを表します。もし婚宴に葡萄酒がなければ花婿花嫁は恥をかくことになでしょう。婚宴の席上お茶しか出ないことなど想像できますか。お祝い事に葡萄酒は不可欠です。

カナの婚宴の席上キリストが奇跡的に水を葡萄酒に変えたということはキリストがモーセの律法を喜びの源である福音に変えたということです。

キリストはわたしたち一人ひとりに果たすべき一つの使命を残しました。それは聖母マリアがこのエピソードの中で言われた言葉に表されています。聖母は給仕たちに「キリストが言う事は何でもしなさい」と言われます。キリストの言葉をあますことなく実行すること、これこそ教会の使命、キリストがわたしたち一人ひとりに残された使命です。今日も聖母マリアは わたしたち皆に繰り返されます「何でもキリストの言うとおりにしなさい」と。

主に仕えるということは、主のみことばに耳を傾け、その言葉を実行することです。イエスの御母の単純ですが本質的なわたしたちへの勧めです。これこそキリスト者の生活プログラムでなければなりません」。








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