2016-02-25 17:19:00

教皇から子どもたちへ、書簡が本に


教皇フランシスコの子どもたちへの書簡が本となって出版された。

「親愛なる教皇フランシスコへ-教皇が世界の子どもたちの手紙に答える」(英語版・仮訳)と題されたこの本は、子どもたちの様々な質問に、教皇が書簡の形で答えを与えるもの。

同書は、米国のイエズス会の出版部「ロヨラ・プレス」の企画によって実現した。

英語版に続き、2月25日にはイタリア語版が「天地より先に愛‐教皇フランシスコの子どもたちへの手紙」というタイトルで発売された。

その内容は、教皇と世界中の子どもたちの心と心の対話を伝えるもので、信頼をもって自分たちのいろいろな問題や希望を託す子どもたちと、教皇は父のように向き合い、一つひとつの問いに易しい言葉で誠実に答えている。

たとえば、カナダの少年の「神は天地創造の前に何をしていましたか」という問いに対し、教皇は「天地を創造する前に、神は愛していました」「神はいつも愛しておられます。神は愛です」と答えている。

また、教皇は子どもたちの苦しみにも触れ、米国の少年の「奇跡が行なえるなら、どんなことをしますか」という質問に、「奇跡ができるなら、すべての子どもの病気を癒します」と書いている。

教皇はペルー、オーストラリア、シリア、ジンバブエ、ドミニカ共和国、ナイジェリア、中国、英国、フィリピンなど、世界各国の子どもたちとの対話を通し、信仰、家族、天国、戦争、諸宗教など、幅広い問題について語っている。

また、ご自身についての多くの質問にも率直さをもって答え、「教皇になってどう思いますか」との問いに、「父親のようであること、それ以外は考えられません」「人々と一緒にいることが、わたしを幸せにします。人々と一緒にいられない時は、イエスと一緒にいて、人々について話しています」と記している。

 

 








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