2016-01-18 15:34:00

教皇フランシスコ、ローマのユダヤ教会堂公式訪問 「ユダヤ教徒とキリスト教徒は一つの神の家族」


2016年1月17日日曜日午後4時少し前に教皇フランシスコはローマ市内のユダヤ教会堂を訪問された。ローマ教皇のユダヤ教会堂訪問は、第一回目は教皇ヨハネ・パウロ2世そして第二回目は前教皇ベネディクト16世の訪問に続く今回の教皇フランシスコで3回目。

ユダヤ教会堂のあるローマの「10月16日広場」に到着された教皇フランシスコをローマにおけるユダヤ教共同体の指導者たち同会堂の責任者たちが総出で出迎え歓迎の意を表した。

会堂前に設置された、1943年10月16日未明ローマ在住のユダヤ教徒1024人がナチスにより強制連行された事件を記念する碑の前にたたずまれた教皇はしばらく黙祷し花環を捧げた。

ローマから三日かけてポーランドのアウシュビッツに連行された1024人のイタリア人ユダヤ教徒の中200人は子供たちであった。そのうち無事にローマに帰還できたのは15人の男性と女性一人。200人の子供中ローマに帰れた子供は皆無だった。

教皇はローマのユダヤ教共同体の歓迎に答え次のように話された。

「親愛なる兄弟姉妹の皆さん、

今日こうして皆さんを訪問出来たことをわたしは大変喜ばしく思います。皆さんの心からの歓迎の言葉に深く感謝いたします。ローマの司教としてのわたしのこの最初のユダヤ教会堂訪問に当たり、ローマの教会および全世界のカトリック教会からの平和の挨拶を世界中のユダヤ教共同体に向けたいと思います。

わたしの心の中で、いつもユダヤ教共同体との関係は大きな位置を占めていました。アルゼンチンのブエノスアイレスの大司教だった時も、毎年機会のあるごとに会堂を訪れ親交を暖めてきました。そして時とともに霊的な絆を強め友情関係を親密にしてきました。

同じ創造主である父なる神のみ前で兄弟姉妹としての意識を確保するためまた主をともに賛美するためには諸宗教対話は不可欠です。またそのためにもお互いに尊重しあい評価し協力いたしたいと思います。ユダヤ教とキリスト教の対話には特別な絆がその底にはあります。それはキリスト教の根はユダヤ教にあるということです。

ですからユダヤ教徒とキリスト教徒は兄弟なのです。ユダヤ教徒とキリスト教徒は同じ神と豊かな共通の霊的遺産によって深く結ばれているのです」。








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