2015-12-31 17:31:00

「歌い、歩みましょう」教皇、世界の児童合唱団に励まし


教皇フランシスコは、12月31日、世界の児童合唱団と交流された。

2015年を締めくくるこの日、バチカンのパウロ6世ホールには、色とりどりの制服に身を包んだ世界各国の合唱隊員の少年少女たち、およそ6千人が集った。

コーラス隊員たちは、世界児童合唱連盟「プエリ・カントレス」がローマで開催した第40回世界大会に参加。ローマ市内の教会などで「いつくしみの聖年」をテーマとしたコンサート等を行なった。

教皇と若い合唱隊員らとの出会いは、和やかで親しい雰囲気のもとに行われた。教皇は代表の子どもたちの質問に丁寧に答えられ、参加者たちは真剣な眼差しで聞き入ると共に、教皇の率直な答えに歓声を上げていた。

「歌や、歌うことは好きですか」という質問に、教皇は歌は得意ではないが、音楽や歌を聴くことは大変好きであると答え、子どもの頃、ラジオで母親と共にオペラを聴いていた思い出などを披露された。

「歌は魂に教えます。歌は魂のためによいものです。たとえば、お母さんは子どもを眠らせる時、『1,2,3…』などとは言いません。子守唄を歌うでしょう。歌は魂に働きかけ、子どもは安心して眠りにつくのです」と教皇は話された。

「キリスト教的生活や、その喜びを表すのにこう言うことができるでしょう。『歌え、そして、歩め』と。キリスト教徒の人生は一つの歩みです。でも、それは悲しい歩みではなく、喜びに満ちた歩みです」と教皇は述べ、「歌い、そして、歩みましょう。こうすることで、福音の喜びをよりいっそう感じることができるのです」と、合唱団員らを励まされた。

「プエリ・カントレス」の大会に参加したドイツのアイヒシュテット大聖堂の合唱団は、30日、バチカン庭園内にあるバチカン放送局の旧本部の中で、前教皇ベネディクト16世のためにクリスマスの特別コンサートを行なった。

合唱団員たちは前晩にこのコンサートのことを知らされ、驚き喜んでいたという。前教皇は団員たちに感謝され、ローマでの実り多い滞在と、「よい新年」を祈られた。








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