2015-11-30 12:10:00

中央アフリカ:教皇、バンギの競技場でミサ、歴訪を終了


教皇フランシスコは、11月30日、訪問先の中央アフリカ・首都バンギの競技場でミサを司式された。これによってアフリカ3カ国歴訪を終えた教皇は、ローマへの帰途につかれた。

11月25日より、アフリカ訪問を開始された教皇は、6日間の日程で、ケニア、ウガンダ、中央アフリカに赴かれた。

中央アフリカでの最後の公式行事となったこのミサには、カトリーヌ・サンバ・パンザ大統領ら、同国暫定政府メンバーらが出席。参加者で鈴なりとなったバルテルミ・ボガンダ競技場は、その場外まで人々の熱気で包まれた。

ミサの説教で教皇は、中央アフリカのキリスト教徒たちに、不信や暴力、破壊の誘惑を乗り越え、同国に「人間的・霊的刷新」をもたらすよう呼びかけられた。

たとえ、困難な時にあっても、わたしたちは勇気と新たな宣教精神を持ち、主が示される新しい命、救い、永遠を求めて「向こう岸」「新しい岸」を目指さなくてはならないと教皇は述べ、永遠の命とは幻想でもこの世からの逃避でもなく、信仰と愛のうちに忍耐強く求めるべき力強い現実であると説かれた。

肉体的・精神的苦しみの中にある時、連帯や寛大さに勇気づけられる時、わたしたちを取り巻く貧しさ・暴力・明日の不安にも関わらず家族や共同体が愛に輝いている時など、神が日常的に与えてくださる力に気づき、感謝するよう、教皇は招かれた。

わたしたちはまだ川の真ん中にあり、「向こう岸」までは遠いかもしれないが、イエスがわたしたちと一緒に川を渡ってくださる、死から復活されたイエスにわたしたちがしっかりと結ばれるなら、試練や苦しみさえも新しい未来を開くチャンスとなると人々を励まされた。

イエスと受難の苦しみを分かち合い、今は御子と完全な喜びを共にされる聖母に、教皇は中央アフリカの人々の希望の歩みを託して祈られた。

教皇はバンギの国際空港での送別式を経て、中央アフリカを後にされ、イタリア時間同日夜、ローマに戻られた。








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