2015-11-29 13:05:00

中央アフリカ:「平和のために祈り働こう」教皇、バンギの難民キャンプで


教皇フランシスコは、11月29日、中央アフリカ・首都バンギの難民キャンプを訪問された。

中央アフリカで近年続いた内戦は膨大な数の犠牲者と市民生活の破壊をもたらし、この結果として現在約44万人が国内に、45万人が近隣国で避難民として生活している。

教皇が訪れたバンギ市内の小教区・聖サブール教会は、その敷地に難民キャンプを設け、およそ800人を受け入れている。首都の多くの小教区も同様の形で難民支援を行なっている。

主任司祭らに案内された教皇は、女性や子どもたち、若者など、キャンプ中の人々の熱い歓迎にとり囲まれた。難民生活をおくる人々の教皇を迎えた感激は大きく、関係者によれば、人々は教皇の到着までその訪問を信じられなかったという。教皇は一人ひとりの手を取り、子どもたちと温かく交流された。

ここでの公式な挨拶は予定されていなかったが、教皇はマイクをとって、難民キャンプの人々に次のように呼びかけられた。

「ここにいるすべての皆さんに挨拶をおくります。わたしは子どもたちが書いた言葉を読みました。平和、赦し、一致、愛など、多くの言葉を。わたしたちは働き、祈り、平和のためにできる限りのすべてをしなければなりません。しかし、平和は、愛や友情、寛容や赦し無しでは、実現は不可能です。わたしたち一人ひとりが何かをしなくてはなりません」

「皆さんと中央アフリカのすべての人々に平和、大きな平和を祈ります。皆さんのすべてが、民族・文化・宗教・社会的立場の違いに関わらず、平和のうちに暮らせますように!なぜなら、わたしたち皆は兄弟だからです。わたしたち皆は兄弟だと言いましょう。さあ、もう一度!皆さんに主の祝福をおくります」

教皇はこのように話し、人々に祝福を与えられた。








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