ケニアを訪問中の教皇フランシスコは、11月26日、首都ナイロビでミサを捧げられた。
ミサ会場となったナイロビ大学のキャンパスには、不安定な空模様にも関わらず、数万人の信者らが詰め掛けた。かつて聖ヨハネ・パウロ2世も3回のケニア訪問の際、同じ場所でミサを捧げている。
ミサは伝統の音楽とダンスで彩られ、人々は歌や動きの中で祈りと信仰の喜びをいっぱいに表現していた。
説教で教皇は、家庭が社会で果たす役割を示された。
「神はわたしたちを創られ、わたしたちは神の家族となり、神は常にわたしたちと共におられる」と述べた教皇は、神のご計画の中で家族とは何なのか、その大切さを改めて知るよう招かれた。
ケニアの社会では古くから堅固な家庭生活が営まれ、お年寄りの叡智に深い尊敬が払われ、子どもたちには愛情が注がれていることは、神の祝福であると教皇は述べられた。
「あらゆる社会は、そこにある家庭の状態に左右される」と説く教皇は、キリスト者は、社会における家庭の使命を助け、子どもたちを世界への祝福として受け入れ、唯一の人類家族の中ですべての人の尊厳が守られるように働くべく招かれていると話された。
同時にキリスト者は、男性の傲慢を増長し、女性を傷つけ、お年寄りを敬わず、生まれる前の命を脅かす行為に、対抗していかなければならないとも述べられた。
わたしたちは互いに尊重し合い、励まし合い、すべての人の必要に配慮するよう召されていると教皇は話し、キリスト教家庭の使命とは、神の愛を周囲に輝かせ、命を与える聖霊の水を注ぐことにあると強調。
こうしてわたしたちは、エゴイズムと他人への無関心によって生まれた新しい砂漠が広がるのを防がなくてはならないと呼びかけられた。
福音の真理と美しさと力の宣教者となり、善き牧者イエスという岩の上に生活を築くよう信者らに願われた教皇は、ケニアの全国民に神の祝福と平和を祈られた。
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