2015-11-25 16:02:00

教皇アフリカ訪問:ケニアに到着、ナイロビで大統領らと会見


教皇フランシスコは、11月25日、アフリカ3カ国歴訪に出発、現地時間同日午後、最初の訪問国ケニアに到着された。

このアフリカへの旅は、教皇フランシスコの第11回目の海外司牧訪問となるもので、30日までの日程で、ケニア、ウガンダ、中央アフリカを訪れる。

ローマ教皇のケニアへの訪問は、今回で4度目、20年ぶりとなる。聖ヨハネ・パウロ2世は、在位中の1980年、1985年、そして1995年の3回、ケニアに赴いている。

ナイロビのジョモ・ケニヤッタ空港に降り立った教皇フランシスコは、ウフル・ケニヤッタ大統領はじめ、同国の政府・教会関係者の出迎えを受けられた。

この後、市内の大統領官邸で、教皇の歓迎式が行われた。

そして、官邸内においてケニヤッタ大統領と教皇の会談が続いた。

大統領との個人会談に次いで、教皇はケニア各界の要人、同国駐在外交団との出会いを持たれた。

大統領の歓迎の言葉に続き、教皇は挨拶で、初めてのアフリカ訪問に対する喜びを表された。

ケニアは若く活力あふれる国であり、多彩さに富むその共同体は、地域の中で重要な役割を担っていると教皇は強調。

同国の民主化の経験は、他の多くのアフリカ諸国とも様々な方法で分かち合われ、ケニアのように、これらの国々もまた、相互の尊重、対話、協力に基づく、調和と正義、受容性ある多民族社会の実現に努力していると話された。

ケニアは山や、河、湖、森林、サバンナ地帯などの美しさと共に、豊かな天然資源で知られるが、同国の人々が神から与えられたこの宝を大切にし、それを守る文化を持っていることを教皇は喜ばれた。

深刻な環境危機を前に、今、人間と自然の関係をより関心を持って見直すことが必要とされていると述べた教皇は、自然の美しさをそのまま未来の世代に伝える責任と、与えられた恵みを正しい方法で管理する義務を示された。

実際、自然保護と社会秩序の構築の間には明らかな関係があると教皇は指摘。人類自身の刷新無しに、わたしたちと自然の関係を改善することはできないと説かれた。

わたしたちの社会に民族的・宗教的・経済的な分裂がある限り、すべての善意の人々は和解と平和、赦しと心の癒しのために働くように招かれていると教皇は呼びかけ、共通善の追求を第一の目的とし、安定した民主主義の構築、人々の結束と統合、他の人々への寛容と尊重のために努力することを願われた。

また教皇は、暴力・闘争・テロリズムは、貧しさと欲求不満を背景に生まれ、恐怖と不信と絶望と共に増大することを経験は示していると述べ、平和と発展を阻むこれらの敵との戦いは、勇気をもって偉大な精神価値を信じる人々と、国の誕生に寄与し言動一致の証しを与える政治家たちによって進められていくべきと話された。

 








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