2015-11-13 13:48:00

教皇フランシコ「貧しい人々は待つことが出来ない。現代最も必要とされるのは愛徳です」


教皇フランシスコはドン・グアネッラ愛徳事業関係者たちと会われた。

ドン・グアネッラは19世紀後半に北イタリアを中心に活躍した慈善活動のイタリア人司祭で前教皇ベネディクト16世によって列聖された。彼の精神を生きる司祭、修道女たちによる二つの修道会が現在世界各国で慈善活動に専念している。

11月12日、教皇フランシスコはドン・グアネッラ死去100周年記念ローマ巡礼でバチカンを訪れた、ドン・グアネッラの創立による二つの修道会員たちまたその協力者や関係者たちにお会いになった。

教皇フランシスコは巡礼者たちへの話の中で、しばしば貧しい人々、最も弱い人々、疎外されている人々のために完全に捧げつくされたドン・グアネッラの生涯を思い起こし、その愛の教えに忠実に生きるようはげまされた。特に「神は皆の父であって、わたしたち皆を心から愛している、現代社会で最も大きな深刻な欠陥は愛の欠陥、具体的な愛が欠けているということ」であると強調された。

またしばしばドン・グアネッラが繰り返していた言葉「貧しい人々、悲惨は待つことが出来ない」すなわちいつも彼らにとっては緊急時であることを指摘された。教皇はドン・グアネッラの信奉者たちに「信頼すること、よく見ること、そして急ぐこと」と言う三つの言葉を中心に話を進めた。

「親愛なる兄弟姉妹の皆さん、ドン・グアネッラの生涯は私たちに次のように語りかけています。ドン・グアネッラの生涯の中心は、神は私たちの父でありわたしたちはその子どもであるという強い確信でした。神は単なる父ではなく子どもたちを一人ひとり心から愛する父でありその世話を見ます。神は父であるからこそ、その子どもであるわたしたちを愛さずにはいられないのです。誰もその子どもたちからこの父を遠ざけることは出来ません。もしわたしたちが神から遠ざかるなら神はわたしたちを辛抱強く待っててくれます。もしもわたしたちが神に少しでも近づくなら、わたしたちをすぐに抱き締めてくれます。もし転ぶなら起き上がらせてくれます。また罪を痛戒するならすぐに赦してくれます。いつも私たちと出会うことを望んでいます。ドン・グアネッラはこの父なる神の具体的で摂理的な愛を心から信じたのです。

神から決して遠ざからないようにいたしましょう。神は父であって主人ではありません。神はご自分の子らが自分に全面的に信頼しないことを心から悲しまれます。神は遠くにいる神ではなく、いつもわたしたちのそばにいる憐れみ深い父です。時には神は父ではあるけど同時に正義の主でもあるという疑いが生じることもあるかもしれません。しかし、それは大きな誤りです。それは昔からの神の敵が人々をだますために使用する常套手段です。第一の誘惑は神は本当に憐れみの父ではない少し離れていなければいけないと思わせることです。実はそうではなく神はただ愛です、純粋に愛であり摂理的な愛なのです。神はわたしたちが自分自身を愛するよりもっと大きな愛でわたしたち一人ひとりを愛しています。そして私たちの真の愛が何であるかをよくご存知です」。








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