教皇フランシスコは、アルバニアの首都ティラナで開催された「グローバル・クリチャン・フォーラム」にメッセージをおくられた。
「差別、迫害、殉教:キリストに共に従う」をテーマにしたこのフォーラム(11月2日~4日)には、カトリック、正教会、プロテスタントの教会関係者が集い、世界のキリスト教徒の現状を語る声に耳を傾けた。
3日間の開催期間中、参加者らは毎朝ティラナの正教会の司教座聖堂、アルバニア福音教会センター、カトリック司教座聖堂に集い、ただ一つの苦しむ教会としての歩みに一致、連帯できるよう祈った。
同フォーラムでは、拉致経験を持つイラクの司教、エリトリアやイランのキリスト教徒などによる証言が行われた。
フォーラム参加者に宛てた教皇のメッセージは、教皇庁キリスト教一致推進評議会議長クルト・コッホ枢機卿によって読み上げられた。
この中で教皇は、中東や、アフリカ、アジアなど各地で広がるキリスト教徒に対する差別と迫害に、深い悲しみと憂慮を示された。
時に命を犠牲にするまでに、キリストを証しする多くの兄弟姉妹たちの苦しみにわたしたちは無関心でいることはできないと教皇は強調された。
これらキリスト教徒たちの苦難と殉教は、カトリックや、正教会、聖公会、プロテスタント諸教会にとって共通の体験であると述べた教皇は、洗礼を受けたすべての人はキリストの体、キリストの教会に属しているということを、今日の殉教者たちがわたしたちに理解させてくれるようにと祈られた。
そして、すべてのキリスト教徒たちがこの深い真理を一つの招きとして、より一層の愛と相互理解のうちに、キリスト教一致への歩みを続けていくことができるようにと願われた。
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