2015-11-02 12:04:00

諸聖人の日:教皇、ローマのヴェラーノ墓地でミサ


カトリック教会の典礼暦で「諸聖人の日」を迎えた11月1日、教皇フランシスコは、ローマのヴェラーノ墓地でミサを捧げられた。

「諸聖人の日」には、天国におり、神のもとで現世の人々のために取りなしを続けるすべての聖人たちを記念する。

ローマの7大バシリカの一つ、聖ロレンツォ教会に隣接したヴェラーノ墓地には、この日の「諸聖人の日」と翌日の「死者の日」に合わせて、大勢の市民が親しい人々の墓参りに訪れていた。

教皇は墓地の広場で捧げられたミサで、この日朗読されたマタイ福音書の「山上の説教」(5,1-12a)を取り上げ、説教を行われた。

「心の貧しい人々は、幸いである、天の国はその人たちのものである」という、イエスの言葉を示された教皇は、心の貧しい人とは、心をすべて脱ぎ捨て、世の中の多くのことから解放され、ただ天の国だけが心の宝である、こういう人たちが天の国に迎えられると述べられた。

また「悲しむ人たちは、幸いである、その人たちは慰められる」という言葉に、どうして泣く人が幸いなのかと教皇は問いかけられた。人生で一度も悲しみや苦しみを味わったことの無い人は、決して慰めの力を知ることは無いだろうと教皇は述べ、これに対し、心を動かし、自分や他人の苦しみを感じることができる人は、父である神の優しい慰めの手を知ることができると話された。

教皇は、「イエスの山上の説教は、聖性への道であり、幸いへの道である」と強調。「これはイエスが歩かれた道、イエスご自身がこの道である」、「イエスと共に歩き、イエスを通る者は、永遠の命には入ることができる」と説かれた。

そして、単純、謙遜で、泣くことができ、柔和で、正義と平和のために働き、神に赦され、神のいつくしみの道具となることができるよう、その恵みを神に祈りましょうと、教皇は信者らを招かれた。

 








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