2015-10-09 14:46:00

シノドス:教皇「中東とアフリカのために平和を」


教皇フランシスコは、10月9日、開催中の世界代表司教会議の席で、中東とアフリカのために平和をアピールされた。

バチカンで開かれている世界代表司教会議(シノドス)第14回通常総会で、分科会での数日の作業を経た参加者らは、この日は再び全体会議の会場に集った。

会議の始めにとり行われた三時課の祈りで、教皇はこの祈りを中東の和解と平和のために捧げたいと提案。

シリア・イラク・エルサレム・ヨルダン川西岸地区で高まる暴力が、無実の市民を巻き込み、大規模な人道危機を引き起こしていることに憂慮を示された教皇は、「希望と進歩は、平和という選択によってのみ得られる」と呼びかけられた。

そして、シノドス参加中の中東の総大司教や司教、また同地域の司祭、信徒、すべての住民らと心を合わせ、主に信頼して祈るよう招かれた。

また、教皇は同様の紛争状態にあるアフリカにも目を向け、中東とアフリカを平和の元后マリアに託して祈られた。

同日の全体会議・午前の部では、シノドス「討議要項」の第一部「家庭の挑戦に耳を傾ける」をめぐって13の分科会で行われた討議のまとめが提出された。

その内容は、現代社会で家族が直面する諸問題の列挙や分析に偏ることなく、反対に、教会が家庭に置く信頼や希望に光を当てたものとなっているという。

これらの資料はシノドス後半に行なわれる最終提案書の起草作業のベースとして用いられることになる。

こうして「討議要綱」第一部を終えたシノドスは、第二部「家庭の召命の認識」をテーマとした全体会議そして分科会へと続いていく。








All the contents on this site are copyrighted ©.