米国を訪問中の教皇フランシスコは、9月26日午後、フィラデルフィアで世界家庭大会の前夜の祈りをとり行われた。
カトリック教会の世界家庭大会は、家庭の価値を守り育てることを目的に、教皇ヨハネ・パウロ2世によって始められた。国際レベルの大会は3年毎に行われ、1994年のローマ大会を初回に、今回で8回目となる。
教皇を迎え、ベンジャミン・フランクリン・パークウェイで行われた前夜祭には、数万人の信者が詰め掛けた。
この集いでは、様々な国から訪れた家族たちが、それぞれの家庭の喜びや試練、信仰における再生のエピソードを語った。
世界の家族たちに向けた言葉で、教皇は「家庭を守り、大切にしましょう。そこにわたしたちの未来がかかっているのです」と呼びかけられた。
「社会が家庭に基礎を置いている時、その社会はより良く発展します」と教皇は強調。
特にわたしたちの明日を担う子どもたちや若者、わたしたちの記憶であるお年寄りを守ることは「愛のしるし」であり、「子どもや高齢者を大切にできない社会には、未来がない」と話された。
「世界を創造する前に、神は愛されました。神は愛だからです」「神はすべての愛と美と真理を家族に託されました」と述べた教皇は、家族がその本質を真に発揮するのは、心を広げて、その愛のすべてを受け止める時と説かれた。
また、家庭生活には争いや「疲労感」など、様々な困難がつきものだが、「家庭は常に希望の工場です。それはわたしたちを復活と命に導くからです」と、教皇は愛に向けて開き、信仰に支えられた家庭の姿を示された。
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