2015-09-22 11:45:00

教皇、サンティアゴ・デ・クーバへ、コブレの聖母に祈り


キューバ滞在中の教皇フランシスコは、9月21日、コブレの慈愛の聖母巡礼聖堂で祈りを捧げられた。

同日午後、オルギンからサンティアゴ・デ・クーバへ移動された教皇は、地元の神学院でキューバ司教団との出会いを持たれた後、コブレの慈愛の聖母巡礼聖堂に赴かれた。

コブレの慈愛の聖母が、教皇ベネディクト15世(在位1914-1922)によってキューバの保護者として宣言されてから今年で100年を迎える。

コブレの慈愛の聖母の歴史は、キューバの社会・政治的歴史と深く結びついている。その由来は、およそ4世紀前、2人の先住民と1人の黒人奴隷がニペ湾で「わたしは慈愛の聖母です」と書かれた木製の聖母像を発見したことにさかのぼる。聖母像はエル・コブレの銅山にもたらされ、1684年に最初の巡礼聖堂が建った。1801年、巡礼地で「エル・コブレ銅山の奴隷解放のための宣言」がなされるなど、コブレの聖母は、奴隷解放とキューバ独立を願う人々の心のよりどころとなっていった。

教皇はコブレの慈愛の聖母に、キューバの未来と同国民を託して祈られた。

そして、コブレの聖母が「和解の聖母」として、世界に散らばった民を呼び集め、キューバが兄弟姉妹たちの家となり、人々が唯一の救い主、贖い主キリストに心を開くようにと願われた。








All the contents on this site are copyrighted ©.