2015-09-21 16:40:00

「大きな夢を持って」教皇、キューバの若者たちに


教皇フランシスコは、9月20日、キューバの教会関係者や若者たちに励ましをおくられた。

キューバ司牧訪問2日目、教皇は午後からハバナ司教座大聖堂で、司祭・修道者・神学生らと夕べの祈りをとり行われた。

集いの説教で、教皇は聖職者や奉献生活者に欠けてはならないこととして、「清貧さ」、「弱い立場にある人々への奉仕」、そして「赦す力」を挙げられた。

清貧であるようにと招かれた教皇は、世俗の精神は貧しさを欲せず、軽蔑し、神の御子がわたしたちと同じように身を低くして、貧しく生まれたことを認めないと話された。

また、教皇は社会で疎外された人々に対する教会関係者の奉仕に感謝を述べられた。

特に赦すことについて、教皇は告解を聴く司祭たちに、「自分たちの罪を思うと共に、自分がその人の立場であったらと考え、自分の身をいっそう低くすること」が必要と説き、赦しの秘跡の際、自分の手の中に御父の憐れみという宝を持っていることを忘れないようにと願われた。

続いて、教皇はハバナ市内の文化センターで若者たちとの出会いを持たれた。

キューバの青少年たちに向かい、教皇は夢見ることの大切さを強調。

「夢を持たないことは、自分の殻に閉じこもってしまうこと」「それが実現するかどうかは重要ではない。夢に向かって自分を開き、今とは違う世界、心に秘めている大きなことを語って欲しい」と述べられた。

また、教皇は「希望とは何か」と問いながら、「希望とは、ある計画のために苦しみ、自分を犠牲にすることのできる力です。希望は人生を豊かにし、いのちを与えます」と話された。

さらに、希望の道を歩むことは容易ではないが、そのためには「一人で歩まないこと」を教皇は勧め、たとえ自分とは意見が異なるとしても、様々な人と関わる「出会いの文化」の重要性を訴えられた。

 








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