2015-07-10 18:32:00

ボリビア:教皇、サンタ・クルスの刑務所を訪問


ボリビア滞在の最終日となった、7月10日、教皇フランシスコは、サンタ・クルスの刑務所を訪問された。

南米歴訪中の教皇は、エクアドルに続き、8日からボリビアを訪問されていた。この後、教皇は最後の訪問国パラグアイに向かわれる。

教皇が訪れたサンタ・クルス・パルマソラ刑務所は、男性・女性・刑の重さも様々な受刑者が収容されている。教皇との集いが行われた更生センターは、受刑者たちに解放された刑務所内の施設で、ここで受刑者たちは家族とひと時を過ごすことができる。

刑務所付司祭らの案内を受けながら、教皇は広大な所内を乗用カートで回り、受刑者や家族らの待つ更生センターの運動場に移動された。

以前から受刑者の司牧を心にかけておられる教皇は、この出会いで代表の受刑者らの話しに深く耳を傾けられた。

教皇は受刑者らへの言葉で、「今、皆さんの前にいる人間は、一人の赦された人間です。多くの罪を持ち、罪から救われた男です。わたしは自分をこのように紹介したく思います」と、ご自身を紹介。

「皆さんに差し上げられるようなものはたいして持っていませんが、わたしが持ち、愛するものを皆さんに差し出し、分かち合いたいと思います。それは、イエス・キリスト、御父のいつくしみです」と述べられた。

「イエスは神の愛を目に見えるようにするために、この世に来られました。あなたがたのために、あなたのために、わたしのためにです。それは生きた愛、現実の愛です。ご自分の兄弟一人ひとりの境遇を真剣に考えてくださる愛です。それは癒し、赦し、立ち上がらせ、世話をする愛です。寄添い、尊厳を取り戻させる愛なのです」

「イエスが人生に入ってくる時、人はもう過去に閉じ込められることはありません。自分と自分の現実を別の目で、別の希望を持って見つめるようになります。起きてしまったことに縛り付けられずに、泣く力、新しく始める力を得るのです」

教皇はこのように話され、受刑者たちを励まされた。

また、教皇は支えとなる家族の大切さにも触れ、受刑者の家族らに温かい挨拶をおくられた。

最後に市内の教会でボリビアの司教団とお会いになった教皇は、サンタ・クルスの空港から特別機でパラグアイの首都アスンシオンへと向かわれた。








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