教皇フランシスコは、7月7日、司牧訪問先のエクアドルで、同国の教育界および市民社会の代表者らとお会いになった。
この日の午後、まずキト市内のエクアドル・カトリック大学を訪問された教皇は、学生および教育に携わる人々との集いを持たれた。
エクアドル・カトリック大学は、1946年、キト大司教区によって創立され、イエズス会に運営を任された私立大学で、14の学部・研究所でおよそ3万人が学んでいる。
教皇は、若者たちや教育者たちを前に、環境や世界の問題に目を向けるよう呼びかけられた。
わたしたちは、神から遺産、贈り物として受け取ったこの地を分かち合い、守らなければならないと述べた教皇は、自然について、また搾取によって自然に対してわたしたちが行なった悪について考え、話し合うことは急務と強調された。
また、教皇は貧しい隠された人々の存在に言及。「貧しい人が凍死してもニュースにはならないが、世界市場のわずかな動きでもニュースになる。あなたの兄弟はどこにいるのか」と教皇は問いつつ、「わたしたちの現実、わたしたちの兄弟に背を向け続けることをやめよう」と訴えられた。
次に教皇が向かわれた聖フランシスコ教会は、ラテンアメリカで最も古いカトリックの建造物であると共に、その建築的・芸術的豊かさで知られる。
教皇はここで、文化・経済・工業・農業・スポーツ・ボランティアなどエクアドルの市民社会の様々な分野を代表する人々と交流された。
この席で教皇は、社会は「誰をも除外しない」ということを、家庭の姿から学ぶように勧められた。
そして、エゴイズムと使い捨ての文化に打ち勝ち、排除ではなく「受容の社会」を築いて欲しいと強く願われた。
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