2015-06-01 12:19:00

夢見ることを大切に、教皇と子どもたちの出会い


教皇フランシスコは、5月30日、バチカンで子どもたちと交流された。

教皇は同日正午、南イタリア・バーリからバチカンに特別列車で訪れた少年少女たちおよそ300人とお会いになった。

この少年少女たちは、バーリとトラーニの恵まれない家庭、受刑者の家庭の子どもたちで、教皇庁文化評議会主催の行事「子どもたちの列車」に保護者やボランティアらと共に参加した。

一般には使用されていないバチカン市国内の鉄道駅に特別列車で到着した子どもたちは、パウロ6世ホールで教皇フランシスコと元気に対話した。

教皇は子どもたちとの率直な対話の中で、「夢」を見ることの大切さを説き、「なぜなら、夢は幸せの扉を開くからです。夢を見ることのできない人は閉じて冷たい心を持っています」と話された。

「どういう時に心は氷のように冷たくなってしまいますか。それはわたしたちが夢見ることをやめた時、祈らない時です。また、イエスの言葉を聞くと心が広げられて、みんなを愛することができるようになります」と教皇は教えられ、「夢見ることを決してやめないでください」と子どもたちを勇気付けられた。

 

また、もう一つの子どもたちとの交流として、教皇はこの前日29日、重い疾患を持つ子どもたち20名とバチカンのサンタ・マルタ舎でお会いになっている。

子どもたちの何人かはちょうど2年前の5月にバチカンを訪れており、教皇と子どもたちは再会を心から喜び合った。

「どうして子どもたちが苦しまなければならないのか」という問いに、教皇は、「これは三位一体の神秘や聖体の神秘のように、わたしたちには答えることができませんが、わたしたちがお父さんと呼ぶ、神様だけは答えることができます」「神様になぜ?と聞くことを恐れないでください。答えは届かないかもしれませんが、御父の眼差しが皆さんに前に進む力を与えてくれるでしょう。神様の唯一の説明は『わたしのひとり子も苦しみました』という答えかもしれません。しかし、大切なのは神様の愛にあふれた眼差しです。皆さんの力はそこにあるのです」と話された。

教皇は子どもたちと両親らを祝福し、励ましを与えられた。


 








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