2015-05-29 16:33:00

教皇、今日の福音宣教の挑戦とは「いかにキリストと出会うか」


教皇フランシスコは、5月29日、教皇庁新福音化推進評議会のメンバーらとお会いになった。

同評議会(議長:サルバトーレ・フィジケッラ大司教)はここ数日、「福音宣教と要理教育の関係」をテーマに定例総会を開催。会議最終日、バチカン宮殿で教皇との出会いを持った。

教皇は今年12月に開幕する「いつくしみの特別聖年」の準備が、同評議会に委ねられていることに触れ、この聖年を機会に、神のいつくしみの恵みが人々によりはっきりと伝わるようにと願われた。

今日、教会に期待されていることは、信仰を証しし、孤独で疎外された人々をはじめ、皆に連帯を示しながら、人々に寄添って歩くことであると教皇は強調。

福音とはイエス・キリストを通して、その命に参与するようにと招く神の愛を告げることであり、新しい福音宣教とは、御父のいつくしみの愛を認識することで、わたしたち自身が兄弟たちの救いの道具となることにあると話された。

教皇は、要理教育の大きなテーマは、「キリスト者たちの生活の内部に、いかに神のいつくしみの経験を育てていくか」にあると述べ、いつくしみとは抽象的な概念ではなく、わたしたちが自分たちの弱さと、天から受け取る力について観想する時に得る具体的な体験でなくてはならないと説かれた。

要理教育は単なる「学校的なもの」と捉えられがちであるが、重要なのは「教会の中で働く、生きたイエスとの出会い」であると教皇は指摘。新しい福音宣教の挑戦は、「いかにキリストと出会うか」ということにかかっていると述べ、同評議会の仕事に期待を示された。

 








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