2015-05-06 15:55:00

結婚の秘跡は「信仰と愛の偉大な行為」、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで5月6日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中、家庭をめぐるカテケーシス(教会の教えの解説)として、教皇は「キリスト教的結婚の素晴らしさとは何か」を考察された。

キリスト教の結婚とは、教会の中で花や衣装や写真撮影をもって行われる「式」のことだけを意味するのではないと教皇は述べ、結婚は「教会における秘跡」であり、新しい家族を形成することで「教会を作る」ことに参与するものでもあると指摘された。

聖パウロが結婚の本質について、「この神秘は偉大です。わたしはキリストと教会について述べているのです」(エフェソ5,32)と表現している部分を教皇は引用。夫婦の愛をキリストと教会との間の愛に結びつけながら、夫たちに「キリストが教会を愛し、教会のためにご自分をお与えになったように、妻を愛しなさい」(同5,25)「夫は自分の体のように妻を愛さなくてはなりません」(同5,28)と招く言葉を観想された。

キリストに倣い、愛と女性の尊厳のために献身するようにとのこの男性への招きは、キリスト教共同体に非常に大きな影響をもたらすことになったと教皇は述べ、男女の間に本来あるべき互いの献身と尊敬を再び取り戻させるこの福音の種は、歴史の中で少しずつ成長し、やがては広く行き渡るようになったと指摘された。

結婚の秘跡は「信仰と愛の偉大な行為」であると説く教皇は、寛大に際限なく愛するというキリスト教的召命が、結婚を成立させるための自由な合意の基礎にあると強調。

こうした結婚の本質を認識した上で、わたしたちは信者として、司牧者として、キリストと教会の歴史と、結婚と家庭の歴史の、解くことのできない絆を受け入れることができるのか、キリストの教会に対する愛と同じ道を歩むという結婚の責任を真剣に引き受けることができるのかを、改めて自問しなくてはならないと話された。

また、主のもとに結婚するという決意は、神の祝福と恵みを皆に伝える者となるという宣教的側面をも持っていると教皇は述べ、キリスト者夫婦はまさにその夫婦の立場から教会の宣教に参与するのであると説かれた。

教会はすべての人に信仰と愛と希望の賜物をもたらすために、秘跡によって結ばれた夫婦の勇気ある忠実を必要としていると教皇は述べ、キリスト者の夫婦を教会と世界にとって大切な存在として示された。








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