2015-04-03 19:18:00

聖金曜日:主の受難の儀式、バチカンで


教皇フランシスコは、4月3日、聖金曜日の儀式をバチカンでとり行われた。

「聖金曜日」は、復活祭を目前にした金曜日で、キリストの十字架上での死を記念する日。

この日の夕方、聖ペトロ大聖堂で行われた「主の受難の儀式」は、祭壇前の床に伏した教皇の、沈黙の祈りから始まった。

みことばの祭儀では、イエスが裏切りによって逮捕されてから、死刑判決を受け、十字架上で死に、葬られるまでの受難の箇所がヨハネ福音書より朗読された。

教皇付きの説教師、ラニエーレ・カンタラメッサ神父は、「この人を、見よ」とイエスを示すピラトの言葉をテーマに説教を行った。受難の苦しみの極みにあるイエスに、貧しさや不正、搾取、暴力に苦しむ世界中の人たち、今も各地で迫害されているキリスト教徒たちの苦しみを重ねながら、これらの人々を苦しむままにしてはならないと呼びかけた。

説教に続いて、聖金曜日の荘重な祈りが唱えられた。

後半には、十字架の崇敬が行なわれた。十字架と共に助祭が入場、祭壇に向かって進みながら、三度立ち止まり、十字架を掲げ示し、世の救い主キリストがつけられた十字架を見つめ、崇敬するよう人々を招いた。

教皇は祭壇手前で十字架を迎えると、頭を深く下げ、十字架上のイエスに接吻された。

この後、枢機卿・司教らの十字架の崇敬が続いた。

教皇は最後に、祭壇前で十字架を高く掲げ、会衆を沈黙の崇敬と祈りに招いた。

聖体拝領の後、会衆は静かに解散した。








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