2015-03-18 18:54:00

子どもたちは人類への贈り物、教皇一般謁見


教皇フランシスコは、バチカンで3月18日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシスで、父や母、兄弟、祖父母など、家庭生活を構成する家族たちの考察を続けてきた教皇は、その締めくくりとして、「子どもたち」をテーマに取り上げられた。

そして、この日は特に人類への大きな贈り物としての子どもたちの存在に焦点を当てられた。

子どもたちの姿は、わたしたちが小さかった頃は、完全に他の人々の助けや慈愛に依存していたということを思い出させると教皇は指摘。神の御子でさえも同じ状態に置かれたというその神秘をわたしたちは毎年クリスマスに観想すると述べられた。

また、聖書の中で、「小さき者」たちの存在は、子どもたちをはじめ、助けを必要とするすべての人々を指していると説明された。

子どもたちは人類のみならず、教会にとっての豊かさでもあると教皇は述べ、それは神の国に入る条件、すなわち人は自分の力だけで生きられず、支えと愛と赦しを必要とするということを気づかせてくれるからであると説かれた。

さらに、子どもたちは、わたしたちはいくつになっても「息子」であるというアイデンティティーを思い出させ、命は自分が得たものではなく、受け取ったものであることを自覚させると話された。

教皇は、子どもたちが持つ多くの恵みの中でも、特にその信頼し曇りのない眼差しを挙げ、両親や神、イエスや聖母への自然な信頼、二面性のない率直さに学ぶよう招かれた。

これに加え、子どもたちには優しさを受け取ると同時にまた与える力、また自然に微笑み、泣く力があると教皇は述べ、わたしたち大人は自分たちの微笑が作り笑いではないか、まだ自分は自然に泣けるのかを自問してみなくてはならないと話された。

「子どものようにならなければ、決して天の国に入ることはできない」(マタイ18,3; マルコ 10,14)とイエスが弟子に言ったその意味を、こうした子どもたちの姿から学ぶべきと強調された。








All the contents on this site are copyrighted ©.