教皇フランシスコは、バチカンで2月1日、日曜正午のアンジェラスの祈りの集いを持たれた。
説教で教皇は、この日の福音朗読箇所、イエスがカファルナウムで教えを述べ、汚れた霊に取り付かれた人を癒すエピソード(マルコ1,21-28)を取り上げられた。
カファルナウムに弟子と共に着いたイエスは、安息日であったことからすぐに会堂に入って教え始めた。教皇はイエスが真っ先にそうなさったのは、聞き、受け入れ、告げるべき神の御言葉の優位性を示すものであると話された。
人々は、イエスが権威ある者として教える、その教えに驚いた。教皇は、人々がその権威に驚いたのは、イエスの人間としての言葉に、神の御言葉の力、神ご自身の権威が感じられたからであると述べ、さらにその言葉の実現として、イエスは汚れた霊に取り付かれた人を癒したことを指摘された。
実際、イエスは言葉の力だけで、汚れた霊に取り付かれたこの男性を癒し、これを見て、人々はますます驚いた。教皇は、神の御言葉はわたしたちに常に驚きをもたらし、その命の言葉は、わたしたちを虚栄やお金などからの隷属から解放してくれると説かれた。
「福音には、心や人生を変容し、悪への傾倒から善を目指させる力がある」「福音は、人を変えることができるのです」と述べた教皇は、キリスト者の務めは神の御言葉の贖いの力を至るところに伝えることであり、そのためにも毎日聖書に触れ、尽きることのない救いの泉に常に養われて欲しいと、信者たちに熱心に願われた。
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