教皇フランシスコは、16日、滞在先のマニラで家族たちとの集いを持たれた。
この日の夕方、市内のモール・オブ・アジア・アリーナは、大人から子どもまでおよそ1万5千人の参加者の歓声で沸き返った。
この集いで教皇は、キリスト教の家庭は、家族制度を崩壊させようとするイデオロギーから、家庭の使命を守らなければならないと呼びかけられた。
教皇は家庭の保護者とされる聖ヨセフをテーマにした講話の中で、聖ヨセフが夢の中で主の天使からヘロデの迫害をのがれるために、幼きイエスとマリアを連れてエジプトに逃げるようにと、お告げを受けたエピソードを観想。
多忙な日常生活の中で立ち止まり、休んでいた時に、神の御旨を知ったヨセフのように、わたしたちもまた聖書を読んでいる時、祈りや沈黙の時に、神から話しかけられていると教皇は説かれた。
そして、このエピソードにおけるヨセフの姿から、「主の中に憩う」「イエスとマリアと共に立ち上がり行動する」「その生き方を通して社会の預言的な声となる」という、3つの学ぶべき点を指摘された。
フィリピンは、神が計画された家族の素晴らしさと真理を守り、他の家族を支え、その模範となるための、聖なる、愛にあふれた家庭を必要としていると教皇は強調。
聖ヨハネ・パウロ2世の「人類の未来は、家族を通してやってくる」という言葉を思い起こしながら、「皆さんの家族を守ってください。家族の中にフィリピンの最も大切な宝を見出し、それを祈りと秘跡で育んでください」と、教皇は家族たちを勇気付けられた。
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