2015-01-13 13:56:00

教皇、スリランカの諸宗教指導者らと会見


教皇フランシスコは、13日、訪問先のコロンボでスリランカの諸宗教リーダーたちとお会いになった。

スリランカ滞在初日、教皇はコロンボ空港での歓迎式に続き、同市内の大統領官邸を表敬訪問、今月9日に就任したマイトリパラ・シリセナ大統領と会談された。

この後、教皇はコロンボの会議センターで、仏教、ヒンズー教、イスラム教、聖公会をはじめとするキリスト教諸教会の代表らとの集いに出席された。

スリランカでは、仏教徒が人口のおよそ70%を占め、この他、ヒンズー教徒12%、イスラム教徒9,7%、カトリック信者7,16%などが存在する。

集いの席で教皇は、諸宗教のリーダーらが、それぞれ述べた祈りや祝福の言葉に感謝を表された。

教皇は「この訪問で、スリランカのカトリック信者らの信仰を強め、彼らと共に祈り、その喜びや苦しみを共にできることは一つの恵みであると同時に、偉大な宗教の伝統を持つ皆さんとここで希望と真理と聖性を共に願い求めることができるのはもう一つの恵みです」と挨拶された。

第2バチカン公会議において、カトリック教会が他の宗教に対する深い恒久的尊重を表明したのと同様、教皇ご自身もまた教会を代表し、諸宗教の伝統と信仰に対する尊重を伝えると共に、スリランカ全国民の繁栄追求のために他の宗教やすべての善意の人々との協力を望んでいると話された。

これらの対話と出会いは、実際の態度と確信を基礎とすべきであり、この対話の道は相互尊重と協力、友情によってのみ開かれるだろうと教皇は述べられた。

そして、このような諸宗教および諸キリスト教会間の前向きな関係の構築こそが、現在のスリランカにおける最も意味ある急務であると教皇は強調された。

「長い間、内戦と暴力の犠牲となったスリランカの国民にとって、今必要なことはこれ以上の闘争や分裂ではなく、癒しと一致です」と述べた教皇は、平和のためには、宗教が暴力や戦争の理由として悪用されることがあってはならないとアピールされた。

 

 








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