2015-01-01 12:36:00

神の母聖マリア・世界平和の日:教皇「平和は可能、祈りは平和の源」


新年を迎え、カトリック教会の暦は1月1日、「神の母聖マリア」を祝った。

また、この日は、戦争や分裂、憎しみや飢餓などのない平和な世界のために祈る、カトリック教会の「世界平和の日」が記念された。

2015年が明けたローマは、厳しく冷え込んだものの、朝から素晴らしい青空に恵まれた。バチカンに続く大通りでは、「世界平和の日」にちなみ、平和行進が行われた。

教皇フランシスコは、元旦、聖ペトロ大聖堂でミサを司式され、神の救いのご計画に完全に参与し、イエスの受胎からカルヴァリオでの十字架上の死に至るまで、イエスと強く結ばれ、イエスの傍らに留まり続けた神の母聖マリアを観想。

信仰の人であり、心を神とそのご計画にあまねく委ねた母マリア無くして、イエスを理解することはできないと話された。

教皇はさらに、キリストとマリアの結びつき同様、キリストと教会の緊密な関係を強調。

イエスによる救いの業は、母なる教会を考えずには理解できないと述べながら、「イエスと教会は分かつことはできず、キリストを愛して、教会は愛さないということはできない。教会という神の大きな家族こそが、わたしたちをキリストに導く」と話された。

今年の「世界平和の日」のテーマ、「もはや奴隷としてではなく、兄弟姉妹として」を掲げられた教皇は、現代のあらゆる形の奴隷制と闘うように呼びかけられた。

正午には、聖ペトロ広場で教皇によるアンジェラスの祈りの集いが行われた。

この中でも教皇は、人となられた御言葉、イエスを観想することは、御子を受胎し、愛を捧げられたマリアを観想することと切り離すことは決してできないと話された。

また、新しい年の初めにあたり、自分の洗礼の日を思い出し、この秘跡を通して与えられた新しい命という贈り物を再発見するよう、教皇は招かれた。

広場に集った平和行進の参加者らが掲げる「平和はいつでも可能」「祈りは平和の源」と書かれたプラカードを読み上げられた教皇は、「平和は常に可能で、わたしたちの祈りは平和を芽吹かせます」と呼びかけられた。

この日、北イタリア・ロヴェレートから中継が行なわれ、すべての戦没者の追悼のために同地に建てられた「マリア・ドレンス」の鐘の音が鳴らされた。教皇は「二度と戦争が起きることがないように。人民間に平和と兄弟愛への努力があるように」と祈り、この鐘の音に耳を傾けるよう、信者らを招かれた。








All the contents on this site are copyrighted ©.