2014-12-01 12:37:33

教皇、難民の若者たちとの出会い、トルコ訪問を終了


教皇フランシスコは、30日午後、トルコ司牧訪問を終了し、ローマへの帰途につかれた。

3日間にわたるトルコ訪問の最終日、教皇は午前中、イスタンブール・ファナリ地区のコスタンティノポリ総主教庁・総主教座、聖ゲオルギオス大聖堂で聖体礼儀に参列、続いて、バルトロメオ1世・コスタンティノポリ総主教と共同声明に署名された。

総主教館でバルトロメオ1世と昼食された教皇は、午後からイスタンブールのカトリック・ラテン典礼司教座聖堂で、難民を中心とする若者たちとお会いになった。

この司教座聖堂に隣接するサレジオ修道会運営のオラトリオ(教会付属の施設で主に青少年の司牧を目的とする)では、トルコ、シリア、イラクをはじめ、中東やアフリカ出身の青少年数百人を受け入れているが、その多くは難民として生活する若者たちである。

難民の置かれた過酷な状況に思いを寄せられた教皇は、この現実のすべての原因、流血の闘争や、祖国を離れざるを得ない状況を解決するよう、国際社会にできる限りの努力を訴えられた。

「言うのはたやすいことですが、どうか元気を出してください。困難や障害に負けず、神の助けによって、より良い未来を希望し続けることです」「神はご自分の子らを誰一人忘れることはありません。最も小さく、最も苦しむ人々こそ、御父の心の一番近くにいるのです」と教皇は話し、若い難民らを励まされた。

教皇は青年たちの歌に見送られ、聖堂を後にされた。

アタテュルク国際空港に向かう途中、教皇はイスタンブール市内の病院に立ち寄り、入院中のアルメニア使徒教会のメスロブ・ムタフィアン・コスタンティノポリ総主教を見舞われた。

こうして、トルコ訪問を終えられた教皇は、空港で正教会のバルトロメオ1世・コスタンティノポリ総主教の見送りを受け、ローマに向けて発たれた。










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