2014-11-28 19:06:01

トルコ訪問:教皇、アンカラに到着、大統領や各界要人との出会い


教皇フランシスコは、28日、トルコへの司牧訪問に出発された。

現地時間同日正午頃、首都アンカラのエセンボーア空港に到着された教皇は、トルコの政府およびカトリック教会の代表らの出迎えを受けられた。

アンカラ市街に入られた教皇は、最初にトルコ共和国初代大統領、ムスタファ・ケマル・アタテュルクの霊廟を訪れ、トルコ国旗にちなんだ赤と白の薔薇の花輪を捧げれられた。この後、教皇は付属の博物館をご覧になった。

教皇はアタテュルク廟の訪問者として記帳された際に、「トルコが、二つの大陸の歩みの十字路としてだけでなく、すべての文化・民族・宗教に属する善意の人々の、出会いと、対話、平和な共存の、自然のかけ橋となることを心から願います」と記された。

続いて、教皇は大統領府に向かわれた。大統領府の入口の門でエルドアン大統領に迎えられた教皇は、前庭で行われた歓迎式に臨まれた。

大統領府内で教皇はエルドアン大統領と個人会談を持たれた後、政府および各界要人らと会見された。

この席で教皇は、美しい自然と豊かな歴史に恵まれ、二つの大陸の文化が出会う国、トルコを訪れた喜びを表された。

教皇フランシスコは、バチカンとトルコとの対話と友好を育んだパウロ6世、ヨハネ・パウロ2世、ベネディクト16世らの前任教皇らを思い起こしながら、特にトルコの教皇使節をかつて務めたヨハネ23世に言及された。

対話を通して多くの共通の価値観を深めると共に、違いからも学ぶことが必要と述べた教皇は、人間の尊厳に関わる権利と義務の尊重に基づく堅固な平和を築くためには、先入観や、誤った恐れを越えて、互いを知り尊重し、すべての人のためにより良い力を尽くしていくことが大切と話された。

また、教皇はそのためには、イスラム教とユダヤ教、キリスト教の人々が皆、人権を保証され、そのための義務を果たすことが基本であり、信教と言論の自由が皆に保証される時に、友情が花開き、平和の豊かなしるしとなると強調された。

中東に平和が訪れるのはいつなのかと教皇は問いつつ、続く紛争に諦めを抱くことなく、神の助けのもとに、平和への勇気を常に新たにしていかなければならないと呼びかけられた。











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